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​貿易展望だより NO.20 ビルマとの輸出入に関するGeneral License(2016年1月)
                                                                                                         
 昨年の11月25日配信の18号にて、YANGON港AWT扱いの貨物につき、レポート致しました。一方、12月9日に至り全国紙各紙にOFACがAWTの利用を認めた旨の記事が掲載されました。その後、私は全国紙の報道の基になったOFACのNEWS RELEASE(12M07付け)を入手しましたので、翻訳の上お届けする次第です。なお、NEWS RELEASEの中に、我々日本企業に直接関係しない部分もありましたので、その部分は省略しました。なお、末尾に補足説明をしておきましたので、ご参照ください。
QUOTE
Issuance of General License Regarding Certain Transactions Incident to Exports to or from Burma
12/7/2015
​
Today, the Department of the Treasury’s Office of Foreign Assets Control (OFAC) issued a six-month 
general license to authorize certain trade-related transactions otherwise prohibited by the Burmese Sanctions Regulations (BSR).  This general license allows individuals, companies, and financial institutions to conduct most transactions otherwise prohibited by the BSR that are ordinarily incident to the export of goods, technology, or non-financial services to or from Burma – including participating in trade finance transactions and paying port fees as well as shipping and handling charges associated with sending goods to or from Burma. 

This general license authorizes certain transactions ordinarily incident to exports to or from Burma involving Specially Designated Nationals (SDNs) and SDN-owned entities involved in the exportation of goods to or from Burma; however, it does not authorize any transactions to, from, or on behalf of an SDN, or any other person whose property or interests in property are blocked, including any entity in which SDNs own, whether individually or in the aggregate, directly or indirectly, a 50 percent or greater interest. 

In addition to authorizing certain transactions until June 7, 2016, this general license also authorizes U.S. financial institutions to unblock and return transactions blocked on or after April 1, 2015 that would have qualified as authorized had they been engaged in pursuant to the authorization in the general license.

This general license is intended to support U.S. and Burmese exporters and to facilitate trade with Burma.  More specifically, this general license is an effort to calibrate the impact of our Burma sanctions and to support the ongoing flow of trade with Burma.  Supporting Burma’s economic development – including the encouragement of normal trade with non-sanctioned businesses in Burma – is a key foreign policy goal.  Today’s general license supports the prior easing of U.S. economic sanctions on Burma in response to significant positive reforms in the country, while maintaining targeted sanctions against specific individuals and entities.  
ビルマへの、若しくは、からの輸出に関連する取引に対するGENERAL LICENSEの発行
2015年12月7日発信
 
本日、財務省海外資産管理局(OFAC)はビルマ制裁規則(BSR)で禁止されている貿易関連の取引を許可する6ヶ月間有効なGENERAL LICENSE(GL)を発行した。このGLにより、貿易金融取引に参加し、かつ、ビルマとの貨物の輸出入に関連して発生する船積諸掛りのみならず港湾費用の支払いを含む、通常の貨物、技術もしくは輸出入に関わる非金融サービスであって、BSRにより禁止されている取引の大部分を個人、会社及び金融機関が行うことが許可されることになった。
 
このGLはSPECIALLY DESIGNATED NATIONALS(SDNs)及びビルマへの又はからの輸出に関与しているSDN所有の企業を含め、通常のビルマとの輸出入に付随する取引を許可することになるが、しかしながら、SDNとの取引、或いはSDNの代理としての取引、もしくは、資産や資産に存する権益がブロックされ、単独或いは間接・直接分を合算して総計で50%以上をSDNが保有する人物の代理として、行う取引は認められない。
 
2016年6月7日までの取引を認可することに加えて、米国の金融機関はこのGLの許可条件に従えば許可されたであろう2015年4月1日以降ブロックされた取引を解除することも認められている。
 
一方、このGLは米国及びビルマの輸出者を助け、ビルマとの貿易をより容易にすることを狙いとしている。より具体的に申し上げれば、このGLは我々のビルマ制裁のインパクトを推し量り、現状のビルマとの貿易を下支えしようという努力の現れといえるだろう。ビルマにおいて制裁対象外のビジネスである通常の貿易取引を促進させていくことも含めて、ビルマの経済発展を支援していくことが外交における重要な目的の一つである。今回発表されたGLは特定の個人や企業に対する制裁を維持しつつ、ビルマの前向きな意味のある改革に呼応するため、米国のビルマに対する経済制裁の事前の緩和を意味するものとなろう。
UNQOT


以下、補足します。
  1. 今回の発表によれば、SDNと直接取引しない限り、規制対象とはならないようです。但し、SDN LIST記載の企業とビジネス上で何か関係してくる場合は、取引銀行とよく相談され、場合によってはOFACに打診され、送金の授受に支障を来さぬよう、万全を期された方が宜しいかと思います。即ち、今回の発表は、飽く迄も「特定の個人や企業に対する制裁を維持しつつ・・」である点に十分ご注意願いたいと思います。なお、米ドル決済を止め、他の通貨での決済に変えれば、この制裁から逃れられるといわれている点を申し添えておきます。
  2. OFACの経済制裁について、注意してほしい点を以下申し上げます。
  1. SDN LISTに掲載される以前に契約したからといって、この制裁から逃れられることはできません。私法、即ち、契約が公法即ち連邦行政規則に優先することはない点を想起してほしいと思います。
  2. この制裁は再輸出規制と違い、許可申請をして初めて規制対象になるというものではありません。SDN LISTに掲載されれば、有無を言わせず、即刻規制対象となってしまいますので、十分ご注意ください。そうなった後は、18号で言及しておきましたが、OFACに手紙を書いて解除を要請する以外に手段はなくなります。
                                                                                                               以上
 
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